2つのイベントに参加してきました

昨日は教育のつどいYAMANASHI2017というイベントに参加してきました。
このイベントは子ども・若者と教育に関心を持つ人々が集うイベントです。
今回はゲストスピーカーに作家・明治学院大学の教授である高橋源一郎さんが登壇され、
「民主主義ってなんだ?」というテーマで話をしてくれました。



2年前に安保関連法案が社会的に物議を醸した際に活動していたSEALDsのメンバーとも深く繋がりのある
高橋さんのトークは、とても単純明快で分かりやすく、なおかつとても勉強になる内容でした。

多数決で決めることだけが民主主義ではない。
誰でも発言ができて、しかもその発言は無視されない。
皆の総意の落としどころを探るために対話をして合意形成を図っていくことが民主主義だ。
ということをトークを聞きながら感じました。


例えば、家庭の中でお父さん、お母さん、子どもの3人がいたとします。
母「今日のお昼ご飯は何にする?」
父「ラーメンが良い」
子「お寿司が良い」
母「私もお寿司が良いな」
母と子「2対1なので、お寿司で決定~!」
というように毎回お父さんの意見が反映されないお昼ご飯になってしまったとしたら、
お父さんは確実に家出をしてしまいます。

そうではなく、
母「たまにはお父さんが食べたいラーメンでも食べに行きましょうか」
という相手の意見を尊重する、ということが大切だ、と高橋さんは言っていました。
また、民主主義の最小規模は家庭である、とも。

身近なところから民主主義を実践してこそ大きく社会は変革していく。
そうですね、なるほど納得。

まずは足元から、を心掛けていかないとな!
何せパートナーとは意見の違いでケンカすることも多いですから 苦笑

因みに、イベントが始まる前に北杜高校ギター部が演奏をしてくれました。


素晴らしい演奏でした。。。何より楽しそうに演奏する姿に大感動。
10月7日に北杜高校の学園祭がおこなわれ、そこでも演奏をするそうです。
他にも市内のイベントでの演奏を控えているようなので
是非チェックして見て下さいね!

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昨日は、このイベントの後にハシゴして
甲府市議会議員の神山玄太さんの視察報告会にも参加してきました。
玄太さんは議員の大先輩(歳は同じなんだけど)で、とても精力的に様々な活動をしている方です。
なんでも学生時代から政治の世界に身を置こうと考えていたそうです、、、うーん凄い。


今回のお話は、北海道の夕張市へ視察へ行った際の報告会です。
実はこの視察に僕も誘われていたのですが、
別の用事と重なったために残念ながら参加できずにいました。
返済が進められてきたとはいえ、
まだ多額の財政赤字を抱える北杜市の財政状況との比較の意味も込めて話を聞いてきました。

以下、報告会の内容を簡単に説明します。

夕張市は1890年頃までは全く人は住んでいなかったそうです。
当時のエネルギー主要産業であった石炭が
夕張市の地中に沢山埋まっているということで開拓がおこなわれ、続々と働く人々が住み始めました。

1960年には100,000人を超える人々が夕張市に住んでいたそうです。
しかし、国のエネルギー政策の転換を機に、段々と炭鉱業が廃れ、
人々も凄まじいスピートでいなくなっていったそうです。
現在の人口は最盛期の1/10以下の8,600人
そうした人口減少の状況の中、行政運営をしていくにあたり、
当時(2006年)の一年間の予算の800%にのぼる353億円の財政赤字を抱え、
財政再建団体(要するに破産です)として国から厳しい財政チェックをおこなわれることになったのです。
今の夕張市では、コピー用紙一枚を買うにも国の許可が必要になります。
自由に予算を決めて使うことが実質できないのです。
様々な行政サービスも制限され、市内の面積が北杜市よりも広いのにも関わらず、
小・中学校はそれぞれ1校しかないそうです。
公共交通のサービスも不十分なうえ、JR線も廃止されることが決まったようです。
(いやあ、大変だな。。。)

もちろん、そうした状況に陥る前には様々な対策がされてきたようです。
一番大きな政策の転換は、「炭鉱業」から「観光業」へ。
当時はバブル期ということもあり、沢山のレジャー施設が建設され、観光業へ力を注いできました。
でも、時代とは逆行した人口減少で税収入の落ち込み、またバブルが弾け、
数多く残ったレジャー施設の維持管理費などが重なり、財政赤字がどんどん膨らんでいったようです。

そうした状況の中で、議会はただ指をくわえて見ていたわけではありませんでした。
議会の中において様々な質問や調査をしてきたそうです。
ですが、行政側はある種の隠蔽をおこない
(行政の無謬性、という概念。詳しくはhttps://enza100000.blogspot.jp/2017/04/3.htmlをご覧ください)、
またそれに気づかなかった議会の能力の低さや、
行政側に追随する二元代表制の議会としての役割をしっかりと全うしていなかった、
という事態がこのような結果になってしまったようです。
(会計の専門家が見れば一目瞭然で怪しいと気づく程の財政状況だったようです)

現在、今までのことを教訓として、再びまちづくりがおこなわれています。
コンパクトなまちづくり、そして若い世代が住みたくなるようなまちづくりがおこなわれています。
果たしてどんな姿にまちがつくられていくのでしょうか。

このような事態は夕張市だけではなく、
これから日本の至るところでも起きる可能性があります。
もちろん北杜市も例外ではありません。

しっかりと未来を見据え、
そして人だけでなく自然に対しても優しい持続可能なまちづくりをしていかなければいけないと感じました。
そして、議員としてもっと財政のことも含めて勉強をする必要を感じました。

とても有意義な1日でした(^^)

有り難う!




9月の定例議会も残すところ3日となりました。
今週は本会議ウィークです!
代表質問、一般質問、議案審議と見どころ盛り沢山です。
僕も久方振りに一般質問をします。
質問内容は「コミュニティ・スクールの取り組みについて」
今年度から泉小学校で始まったコミュニティ・スクールについて質問をします。
多分27日(水)の午後になると思います。

是非議場へ足をお運び下さいませ!



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