一般質問で図書館のミライについて質問をしました!

連日夜遅くまで審議や質疑が続いている中で、今日は久しぶりに日が残っているうちに議会が終わりました。
明日が議会の最終日。

本日は一般質問の日。
昨日は同じ会派の池田さんが鋭い代表質問をしました。

話が逸れますが&知っている人も多いと思いますが、
北杜市議会での代表質問&一般質問における質問できる持ち時間は
1人あたり15分という決まりがあります。
僕は今池田さんと同じ会派を組んでいるので、
2人で30分という質問時間が割り振られます。

代表質問では、その30分を自由な時間配分で使うことができるため、
今回、池田さんが
「中学校適正配置推進事業について」
「市から市民に対しての情報発信について」
「高齢者福祉の状況について」
の3つのテーマで25分をかけて質問をしました。

なので、今日の僕の質問時間は5分です 笑
北杜市では行政の答弁の際は時間はカウントされません。質問をする時間が5分、という意味です)

ちなみに北杜市では「北杜クラブ」という会派があり、そこは6人で北杜市の最大会派です。
というわけで質問時間は90分もあります。うーむ、羨ましい。

さて、本題ですが、今回僕は
「図書館のあり方について」
をテーマに質問しました。

その質問の要旨と抜粋した答弁です。
それに加えて質問を終えて今振り返って思うことも書いておきます。

図書館はまちづくりの重要な拠点となる施設だと捉えている。
また、これからの社会を築いていく子どもたちにとって、図書館機能や事業の充実は、
人間として成長していくためにとても意義のあるものだと考える。
北杜市での図書館の未来をどのように考えているのかを含め、以下質問する。


1、市が考えている理想の図書館像とはどういったものか。また、参考にしている自治体などはあるか。

答 本市の8つの図書館は多くの市民が集う、総合支所やホールなど複合施設にあることから、
地域の特色を活かした「生涯学習の場」としての役割も担っており、
人口減少や少子高齢化が進む中において、子どもからお年寄りまで、
幅広い層の市民との協働による運営のもと、地域住民が集い親しまれる図書館を理想としている。
今後も図書館事業から地域活性化に成功している他市町村を注視しながら一層魅力ある図書館づくりを目指す。

◉この件については再質問でもう少し詳しく聞きました。
僕が参考にしたら良いな、と思っている場所は岐阜市の図書館です。
去年の10月に委員会で実際に視察に行ってきましたが、施設が素晴らしいのはもちろんですが、
何よりも様々な面白いソフト事業をおこなっていたのが印象的でした。

また、中でも面白いと感じたのは図書館長の民間人登用です。
市の職員ではなく外部の人材を活用することで、
行政目線ではない新しい視点で様々な取り組みがおこなわれています。
そして、そうした新しい取り組みをする図書館を、教育委員会がかなり自由に、
というより積極的に応援してサポートしている印象を受けました。

北杜市の現在の図書館長は、図書館に対してとても熱い想いを持たれて
一生懸命図書館運営をおこなっていると耳にしているのですが、
今後の中でこうした民間人登用も面白いのかな、と思い提言をさせてもらったのですが、
残念ながら現段階ではそのようなことは考えていないとのことです。


2、図書館運営において、市が掲げる成果目標とは具体的にどういったものか。

答 本市の図書館は、県内においてレファレンスサービスの利用率が高く、
利用者が気軽に相談できるサービスに努めている。
また、住民一人あたりの貸し出し数が、県平均5.3冊に対し、7.3冊と高く、
アピールできる一つである。

◉今になって思うと、ちょっと???な答弁だと感じます。
少し前のデータですが、全国の貸し出し冊数のデータが記載されたサイトがありました。
確かに全国平均の5.21冊に比べると北杜市の平均はかなり上回っているのですが、
これが果たしてアピールできることなのかが、僕にとっては少し疑問です。

「北杜市の図書館は貸し出し冊数が多いんだって!」
「え、そうなんだ!じゃあ私も図書館に行ってみようかしら、るんるん♪」

とはならないと思うんだよなあ・・・
というよりもそもそも成果目標に対しての質問だったのに、それに対しての答えになっていないな・・・
その辺はきちんと質さなければいけなかったな、反省。
でも、実際図書館の成果目標を立てるのは中々難しいのも事実だと思います。
みなさんはどんな内容の成果目標を立てれば良いと思いますか?

3、現状の図書館運営の中で、市として認識している課題とはなにか。
また、その課題に対する解決策は実施しているか。

答 子育て世代の図書館利用を促進するため、おはなし会やイベント・展示会などの
効果が得られる周知方法としてSNSの活用がある。
幸い図書館ボランティアからの協力要請があることから、子育て関連事業の情報を一本化し、
「ママ記者ブログ」へ図書館独自の記事を掲載する体制を確立していきたい。

◉これも???な答弁ですね。
課題を聞いているのに、今後の新たな取り組みについて答弁をしていますね。
これはつまり、今まで情報発信が不足していた、ということなのかな?
きっちりと答えて欲しいなあ。


4、他自治体では図書館で様々な面白い取り組みがおこなわれている。
例)ナイトライブラリー、まちライブラリー、一箱古本市など
市としてこのような取り組みを積極的におこなっていく考えはあるか。
また、仮に市民から自主企画でこのような取り組みをおこないたい、
という相談があった場合、市や図書館としてどのような協力体制を築いていくのか。

答 子どもからお年寄りまで幅広い層の市民との協働のもと地域住民が集い親しまれる図書館運営を基本とし、
8つの図書館独自に各世代に親しまれるような図書館の設立に関係する企画イベントや
地域住民が主体となって作り上げるイベントなど、様々な取り組みをおこなっている。
今後も市民との協働による取り組みを積極的におこなうとともに、
市民からの持ち込み企画などについて北杜市図書館協議会の意見等を踏まえて適切におこなっていきたい。

◉次の質問にも関連することなのですが、実は図書館を使ってイベントをやりたい、
という声をいくつか市民の方から頂いているのですが、職員の方々のことを考えると
あまり負担になってしまっても、という思いから現在は積極的に勧められないのが現状なんですよね。
実は、図書館職員の方はかなり夜遅くまで働かれています。
日々のこなさなければいけない業務が多岐にわたるためです。
そうした中で更に業務を増やしてしまうと、働く意欲も低下してしまい、
結果として図書館サービスの低下につながってしまうのかな、と懸念します。
是非とも積極的に業務のスリム化を今後より一層はかって欲しいと思っています。


5、図書館主催のイベントは、年間どの程度開催されているか。
また、どのような内容のイベントが開催されているか。

答 図書館主催のイベント回数は、昨年度8図書館で530回。
その多くは図書館ボランティアの方々に協力頂いて開催するもの。

◉この件については再質問をしました。
こんなに多くのイベントが開催されているんだ、ということを知り驚いた反面、
一つ懸念しているのが逆にイベントを開催し過ぎていないか、ということです。
イベントの中には参加者が少ないものもある、と聞いているし、実際僕も子どもを連れて
読み聞かせなどに参加することもあるけど、参加者が2人しかいないケースもあり
とてももったいないと感じています。
もう少しイベントを精査して、一つずつの質を高めていくことが必要なのではないかと
質問をしました。
答弁は、PDCAサイクルに則って、また図書館協議会にも協力を仰ぎながら協議をしていきたい
とのことです。できるだけ早い改善を望みます。


6、図書館ボランティアの活動内容は具体的にどういったものがあるか。
答 図書館ボランティアの登録者数は24団体187名、個人61名。

職員と連携のもと読み聞かせやおはなし会、自主企画のイベントなど図書館運営等に
幅広く協力を頂いている。


今回の質問を通じて新たな課題も見えてきたように感じます。
これから人口減少や公共施設のスリム化をおこなっていく中で、
図書館のあり方についての議論も必要になってくると思います。

図書館は市民みんなで作っていくものだと思います。
是非積極的に図書館に足を運んでたくさん利用し、時にお手伝いをする中で
課題を見つけてより一層素敵な図書館にしていきましょう!




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