手を挙げてみて

この数日間、提出書類の作成、挨拶回り、パンフレット配り、イベントの調整、日常の営み、等が重なり、正直に言って頭が混乱しそうになるくらいにバタバタしています。
自分の処理能力のなさ、そして準備不足だった事を痛感しています。

パンフレットも渡したい方に中々届けられなかったり、
話をしたい方に中々会えなかったり。。。
ブログの更新も滞り、あいつは大丈夫なのか!?と心配して下さる方もいらっしゃいます。
正直に言って、未だに不安に感じる事もあります。
けれど、親身に相談に乗ってくれる方や、パンフレット配りを手伝ってくれる方、
お話会を企画してくれる方、そして何よりも事務作業の手伝いをしてくれるパートナーに支えられ、
日々精一杯頑張っています。
心から感謝です。

そうした中、本日は「共育ちの会あ・そ・ぼ」の会が主催する
市長候補&市議会議員候補の意見交換会に有り難い事に呼んで頂き自分の想いを述べさせて頂きました。
そこで述べた今の僕の想いを文章にしたので、長文になりますが興味のある方は読んで頂けたら幸いです。


い立ち
僕は現在パートナーと共に、大泉の西井出にある古民家をお借りしながら暮らしています。
家の隣に畑を借りて野菜を作り、友人と共にお米も育てています。
また、3.11で放射能被害にあった子ども達を受け入れる保養キャンプを、
2回仲間と共に開催しています。
普段は八ヶ岳まあるい学校という、既存の学校に通わないと選択をした子ども達が集える居場所作りを仲間と共にしています。
まあるい学校では、子ども達の自主性を大切にし、
自分で物事を判断して意思決定が出来るような子どもに育って欲しい、という想いで活動しています。
子ども達は毎日、今この瞬間を全力で生きています。
そうした姿を見ていると、彼らの未来をより明るく照らして行きたい、と強く感じます。

僕の生まれは神奈川県の茅ヶ崎市です。
小学、中学、高校、大学、とごくごく一般的な学生生活を送り、
その後は音楽が好きだった事もあり、レコード販売会社に勤めて日々音楽に囲まれながら楽しく過ごしていました。
ですが、父が経営する会社が上手く軌道に乗らず、経済的に苦しくなって来た関係で、
もっと安定して収入を得られる会社で働いて欲しいと打診を受け、
都内にある物流商社の会社に入社し、営業職として勤務する事になりました。

好きな事を仕事に出来ていた喜びから、お金を得る事を軸に置いた仕事への変化に、
悶々とした想いを持ち続けながら働いていました。
然し、2011年に東日本大震災が起こり、様々な想いが一気に湧き出てしまいました。
都内のど真ん中で帰宅難民となり、コンビニに入るも食料は売り切れで買えず、
また5年間の勤務の中で培って来た社会的なスキル、そういった価値観が僕の中で崩れ去りました。
このままじゃ駄目だ。
そう思い立ち、思い切って会社勤めを辞めて、本当の意味での生きる力を身に付けたい、
という想いで様々な土地を巡る中で出会ったのがこの北杜市です。

白州町にあるぴたらファームという有機農業をしているグループとご縁が出来、
その農場スタッフとして働く事になりました。
土に触れた暮らしは本当に幸せいっぱいで、北杜の地で育った作物はビックリする程に美味しく、
自然の恵みに感謝して生きるようになりました。
2年程働いた後、自分達でもこういった暮らしを作って行きたい、
という想いでぴたらファームを卒業し、一旦は北杜を離れて活動を始めたのですが、
北杜での居心地の良さが忘れられず、昨年再びこの地に戻って来ました。


故手を挙げたのか
北杜に戻り、この地域の魅力を少しでも多くの方に伝えたい、
という想いで昨年度は市役所の臨時職員である北杜市地域おこし協力隊として活動し、
観光振興に関わる業務を行なって来ました。
その活動を通じて感じた事は、行政側がどうも市民の側を向いていない。
これでは市民の想いなどが中々反映されないよな、という事を現場に入り強く感じました。

そして、今回の選挙がある中で、子どもの未来を思うと日々の活動以外にも様々なアクションを仕掛けて行く必要があるのかな、と感じ、
正直に言って政治の世界は全く知らないので不安な想いもありましたが、
思い切って手を挙げる事にしました。

議会議員になったら何がしたいのか?
では、実際に市議会議員になったら何がしたいのか。
僕は100年先の世代に向けて今から出来る事をアクションして行きたいです。
子ども達に安心で平和な社会を残して行きたい、こう考えています。
インディアンの思想に、7世代先の未来を考えて行動しなさい(セブンズジェネレーション)、という言葉があります。
この言葉が明るい未来を築いて行くにはとても重要になって来るのではないか、と思っています。

例えば、行き過ぎたソーラーパネルの設置。
長い時間を掛けて作られて来た自然を壊してしまうと、元に戻るにはとても長い時間が掛かります。
地球は人間だけのものではありません。
また、少子化による学校の統廃合の件に然り。
一度学校がなくなってしまうと、培われてきた地域コミュニティの形が大きく変わってしまいます。
それでは地域が元気になるどころか地域そのものが機能しなくなってしまいます。
その影響を一番受けるのは紛れもなく子ども達です。
他にも様々な課題を北杜は抱えています。
その課題に対して本当に真剣に向き合い、
今出来る事をしていかないと後世にそのツケを回してしまう事になります。

僕は、北杜に住む方々の助け合い、結いの精神は本当に素晴らしいと感じています。
ここにそうした様々な課題を解決する大きなヒントがあると感じています。
北杜という地域で助け合える仕組みのようなものを築いて行きたい、と思っています。
また、平和な社会を実現するためには、市として国へしっかりと意思を伝えていく事も重要だと感じます。武力に頼らず、そして原発に頼らない社会をしっかりと後世に受け継いで行きたいです。
これらの様々な課題に対する解決策として、
今までの考えと少し違う視点で物事を見る事も必要なのかな、と感じています。

例えば、これだけ乱立してしまったソーラーパネルがあるならば、
地域内でエネルギーを循環する仕組みを作り、
日照時間日本一、しかも地域内でのエネルギー循環率100%!のような形で北杜市をPRして行く。
他にも自然が豊かな北杜の地に、
都会や放射能の影響を受けている子どもを長期間山村留学のようなもので受け入れるといった、
学校を統廃合するのではなく、別の方法で解決策を模索して行くなど、
要は目先の経済活動に目を向けるのではなく、もっと広く長い視点で物事を考える、
そしてそれを市民の皆さんと共に真剣に向き合って行く、そんな地域に僕はして行きたいのです。
実現出来るかは分かりませんが、
何だかワクワクするアイデアをどんどん皆さんと共に考えて市政に反映して行きたいです。

優しい循環を生み出す地域にしたいし、北杜ではそれが出来ると確信しています。
ですが、その為には僕一人の力では何も変えられません。
市民一人ひとりが手を取り合って未来に向けてアクションを起こして欲しいと思っています。

そして最後に、もしかしたら今こんな事を言うのはおかしな話ですが、
今回の結果がどうであれ、継続してアクションを起こして行く事に変わりはありません。
選挙はあくまでもその道筋の一点に過ぎないと僕は思っています。
今出来る事。皆さんと共に考えて行けたらと思っています。

もっとワクワクする市政に。



栗谷 真吾


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