4年間の振り返り 参

僕が議員を目指して活動を始めた際、いくつかの公約(マニフェスト)のようなものを掲げました。

4年間の議員としての活動で、その公約(マニフェスト)のようなものがどの程度実現できたのか、

自己採点をしてみたいと思います。

アクション！100年先の世代に向けて！

というキャッチフレーズのもと、以下5つのテーマを掲げました。

※このキャッチフレーズは、選挙時にとても親身になって協力してくれた方からのアイディアを基に作りました。

数年前にお亡くなりになり、このフレーズを思い浮かべると胸の詰まる想いです。

１すべての子どもがホッとする地域へ

２"ありがとう"でつながる

３豊かな自然を後世にのこす

４フクシマを忘れない

５北杜市からLOVE&PEACEを

全体的にとても抽象的な内容ではありますが、以下、順に振り返ってみます。

１すべての子どもがホッとする地域へ

僕は子どもたちのことが大好きで、当時から子どもたちと触れ合う機会も多く、

議員となってからもそれは変わることなく続いていました。

そのことから、なるべく子ども目線に立って(本当にこども目線になれていたかは分かりませんが)

物事の判断をおこなってきたつもりです。

4年前にもすでに話題に上がっていた学校の統廃合問題。

僕はもともと横の統廃合(小学校同士、中学校同士の統廃合)については否定的な考えを持っていたことから、

議会においてもその点についての質問をおこなってきました。

(小中一貫校のような垂直統合については積極的に進めたほうが良いと思っています)

僕が質問をしたから、というわけではありませんが、現在はゼロベースでの議論をおこなうとして、

「市立小中学校適正規模等審議会」という審議会も立ち上がり、

次のステップに向けた議論がおこなわれています。

https://enza100000.blogspot.com/2020/01/blog-post.html

また、新たな教育スタイルでの学校が全国的にも広がりを見せる中、

そうした取り組みの提案などをおこなってきました。

さらには、不登校の子どもたちの居場所の安定的な確保に向けた民間団体への

支援・サポートの提言もおこなってきました。

ただ、それらが形となったわけではないので、目標を達成できたか、

と問われるとYesと胸を張って言うことはできません。

２"ありがとう"でつながる

僕はfacebookの中で「オカネイラズ北杜」というページを立ち上げて管理しています。

現在(10/24時点)は参加者が3,800人を超え、地域内での"モノ"や"コト"が

参加者の思いやりのおかげでうまく循環しているのではないか、と感じています。

このような地域内の循環の仕組みを、上手く市政の中での取り入れることができないか、

という想いを抱いていました。

ですが、なかなか議会の場でこれらのことを提案するには至りませんでした。

ただ、facebook上だけではなくリアルなシーンで取り組みを展開できないか、

という想いをずっと抱いていたことから、市内にある仁田平マルシェという激うまレストランで

「リアル版オカネイラズ」というイベントを毎年開催しました。

また、そのイベントに重ねて「ちょっぴり政治のおはなし」もおこないました。

https://enza100000.blogspot.com/2019/05/blog-post.html

(今年は社会情勢を考慮して中止)

３豊かな自然を後世にのこす

市内では乱立する太陽光パネルや中部横断道建設計画など、大きな課題を抱えています。

特に、太陽光パネルについては4年間の中でいくつも大きな動きがあったことから、

次回のブログで書こうと考えています。

４フクシマを忘れない

議員となり、初めての定例議会での一般質問では

「自主避難者住宅無償支援打ち切りの件」について執行部に質しました。

さらに、次の3月議会では「原発事故避難者への住宅支援の継続を求める意見書提出に関する請願」

の紹介議員となりました。

自分なりに勉強して挑んだつもりでしたが、議会では徹底的に厳しい質問を受けて答弁ができず、

請願人の想いをうまく伝えることができませんでした。

(採決の結果、請願は可決され、意見書も国に提出はされました)

https://enza100000.blogspot.com/2017/04/32.html

ただ、国の方針は変わらず、求めてきた住宅の無償化は打ち切られてしまいました。

困っていた方々に寄り添うことしかできず、心苦しい思いです。

また、これは議員としての活動とは別になりますが、

原発事故がきっかけとなって始まった保養キャンプを、

市内にある２つの団体のスタッフとして関わってきました。

https://enza100000.blogspot.com/2019/04/blog-post.html

５北杜市からLOVE&PEACEを

地方から国に対して平和的な働きかけをしていく、とした想いで掲げたテーマでしたが、

例えば議会内で意見の対立しそうな請願について紹介議員になって欲しい、

とした相談を何度か頂いたのですが、先ほどの請願の一件以来、

表に立って厳しい質問を受けることについてのプレッシャーからお断りをしてしまうこともあり、

そうした姿勢について、議員としての決意が足りていなかったと反省しています。

上記のテーマ以外にも、

「意見を戦わせる場ではなく、互いを認め合って建設的な議論ができる場にする」

とした目標も掲げていました。

この点については、前回のブログにも書いたように、僕自身が積極的に意見の対立する

議員の方々にアプローチすることをしなかった(というか勇気が持てずできなかった)ことから、

とてもじゃないけど目標を達成できた、とは言い難い状況です。

当選時に配布された「議員必携」という書籍の中には

『政治家に強く要求されるのが「勇気」と「奮起」である』

と記されています。

僕は、その「勇気」を持てなかった。

これも振り返りの中での大きな反省点です。

総括すると、掲げたテーマについて及第点にも遠く及ばない赤点レベルの結果だったと感じています。

市民の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

続く

4年前の政治活動時に作成したパンフレットの表紙

photo by Hikaru Orii