視察報告その1〜若者議会〜

先日、『未来をソウゾウする政治プロジェクト』に参加させて貰い、愛知県新城市へ視察に行きました。

この政治プロジェクトは、福岡県糸島市の市議会議員藤井よしひろさん(通称ふじいもん)が立ち上げた
市民と議員が一緒に学び合いながら、より民主的な社会を実現するための手法や仕組みを新たに生み出し、
みんなが幸せに暮らせる社会をソウゾウしていくプロジェクトです。


ふじいもんの描く政治の姿は以下の通り。
僕たち若者が先輩たちに教えてもらいながら、地域や社会のために真剣に話し合い、
実行していく姿を子どもたちに示し、
未来は自分たちで切り開くものだということを行動で表したいと思っています。

争い合い対立し合うのではなく、みんなで話し合い協力し合って課題を乗り越えていく政治
・自然や環境を大切にし、いのちを育む政治
・子どもからお年寄りまで、あらゆる人の声を聴き、みんなでそれを実現する市民協働の政治
・楽しくて、おもしろくて、子どもにもわかる政治
・ないものねだりではなくあるものを探し、人と自然を大切にする政治


うんうん、と共感できる部分が沢山。
僕もこんな感じに政治を柔らかく温かいものにしていきたいです!


今回の視察には、それぞれの地域で頑張っている議員さんも参加しました。
皆のアッツアツの灼熱エネルギーが凄まじかった!!熱過ぎます 笑



そんなメンバーと共に新城市の視察をおこないました。
今回は、「若者議会」と「地域自治区制度」という先進的な取り組みの説明を伺ってきました。


『若者議会』とは・・・


新城市若者議会は「新城市若者条例・新城市若者議会条例」に基づき、平成27年4月1日に設置されました。
若者が活躍できるまちにするため、若者を取り巻くさまざまな問題を考え、話し合うとともに、
若者の力を活かすまちづくり政策を検討しています。
予算提案権を持ち、予算の使い道を若者自らが考え政策立案します。
さらにそれを市長に答申し、市議会の承認を得て、市の事業として実施されます。
こういう一連の仕組みやサイクルが、日本で初めて条例で定められています。
新城に対するさまざまな意見・想いを持つ若者同士、新城について語り合いながら
「新城のこれから」について若者の視点で考えます。
若者が活躍できるまちを目指して、新城市では若者の一歩を応援します。

ヨーロッパではかなり前から数多くの自治体で、この若者議会のような取り組みがおこなわれています。
子ども達が積極的に政治に参加し、まちづくりをおこなっていく。
これは本当に画期的な取り組みだな、と感じました。

◆若者が政治に直接参加できる
まちづくりを若者自身がおこなうことで、
今までの行政主導でない地域の魅力を若者目線で発信することができるようになります。
また、政治離れの歯止めにつながる可能性もあります。
こうした魅力的な取り組みを継続的に続けていけば、
大人になったときにその地域で生きていきたい、と思うようになるかもしれません。

◆実際に予算を使って事業をおこなう
この取り組みで面白いことが、若者自身が主体となって事業を提案し、
その事業には市の予算を使うことができる点です。予算の上限は現在のところ1,000万円!
他の自治体でもこうした取り組みはおこなわれているのですが、
実際に予算付けして事業をおこなっているところはほとんどありません。
これはモチベーションが上がりますよね!

関わる大人のモチベーションが上がる
これはとても大きなことだと思います。
こんなに子ども達が地域の為に頑張っているのに、俺達がサボっている訳にはいかない・・・!
といった相乗効果が生まれるのではないか、と思います。
このプラスのスパイラルが起これば、
地域は凄まじく良い方向へシフトしていくのではないか、と思うと
何だかワクワクしてしまいます 笑


他にも良い点をあげたらキリがありません。
まだ始まって3年目なので、改善点もあるかとは思いますが、本当に素晴らしい取り組みだと感じました。
この取り組みは、是非北杜でもやってみたいな〜。


また、全国には若者議会のような取り組みをしている自治体が沢山あります。
その一例を紹介します。

【山形県遊佐町の少年議会】
日本初の子ども議会。
予算は45万円と新城市に比べたら少ないですが、議員を選ぶにはきちんと選挙をしています。
こうした取り組みをおこなうことで、大人になっても政治にきちんと目を向けるようになるんじゃないかな、と思います。

【福井県鯖江市のJK課】
なんと、女子高生(JK)にまちづくりをして貰おうという、何ともユニークな取り組み。
ブログもキャピキャピしてますね 笑

【キッザニアの子ども議会】
これはテーマパークの一環でおこなわれている取り組みのひとつ。
「政治」と「エンターテイメント」を混ぜ合わせるという試みは面白いと思います。


ちなみに、北杜市の隣町の韮崎市でも、こども議会という取り組みがあります。
今度、見に行ってみたいな。


今までの考えから一歩も二歩も先をいく取り組みは、
その地域の特色にもつながっていく、とても素晴らしいものだと感じます。
子ども達のアイデアやエネルギーは無限大です。
その可能性の芽を伸ばしてあげる環境を作っていけたら良いですね。

さて、北杜市に目を向けて、果たして何が出来るのか。。。
皆さんと共に考えていけたら良いな、と思っています。

この取り組みに関する書籍も出版されています。
http://tomako.dosugoi.net/e957485.html
とても勉強になる本です。
興味のある方、お貸しすることもできますのでご連絡ください。


「地域自治区制度」については、また次回書きます。



コメント